つえ握ったら鋭いものでかまれたような「激痛」 正体は「金属のような光沢の羽」持つ外来ハチ、注意を

AI要約

京都府南丹市で見つかった中国や台湾からの外来種ハチ「タケクマバチ」が竹製つえを使った男性に激痛をもたらす事件が起きた。

タケクマバチは竹に巣を作り、国内で広がりを見せており、手を刺された男性はその危険性を訴えている。

国内では府外来種データブックにより2006年に初めて愛知県で確認され、近畿、東海、中部地方に広がっている。

つえ握ったら鋭いものでかまれたような「激痛」 正体は「金属のような光沢の羽」持つ外来ハチ、注意を

 竹製のつえを握ったとたん、激痛が―。中国や台湾に分布する外来種「タケクマバチ」とみられるハチが、京都府南丹市園部町で見つかった。枯れた竹に巣を作り、国内で分布を広げている。真っ黒な胴体や金属のような光沢の羽を持つ虫だが、手を刺された男性は「うっかり襲われないように」と呼びかける。

 刺されたのは高屋茂雄さん(88)。6月初旬、敷地内の竹で作ったつえを持つと、鋭いものでかまれたような痛みが手に走り、赤く腫れ上がった。

 つえの竹を見ると直径1センチほどの穴が開いており、中から体長約2センチのハチが出てきていた。屋外で保管している他のつえの内部にも、見たことのないハチがすみついていた。外見からタケクマバチとみられるという。

 府外来種データブックによると、竹材の輸入に伴って侵入した可能性があり、国内では2006年に愛知県で初めて確認。近畿、東海、中部地方に広がり、府内では宇治市に定着している。竹材を傷めたり、人を刺したりする恐れがある。

 高屋さんは、鋭い工具で開けるような穴を「あまりにきれいで芸術家のよう」とたたえつつ、「竹ぼうきにもすみついていないか、注意しないと」と話した。