岸田首相、イギリスのスターマー首相と初の対面会談…安保分野での協力推進で一致

AI要約

岸田首相と英国、米国との会談で安全保障分野での協力を推進し、日英関係強化を確認。

日英とイタリアによる次期戦闘機の共同開発などの連携を確認。ウクライナ支援やロシア対露制裁も合意。

岸田首相はフィンランドの大統領との会談でも防衛装備・技術分野での連携強化を歓迎。

 【ワシントン=栗山紘尚】岸田首相は11日夕(日本時間12日朝)、英国のキア・スターマー首相と米ワシントンで会談し、安全保障分野での協力を推進し、日英関係を強化する考えで一致した。両氏が対面で会談するのは初めて。

 岸田首相は5日に就任したばかりのスターマー氏に祝意を示し、「日英パートナーシップを重視する姿勢を歓迎する」と語った。両氏は「自由で開かれたインド太平洋」の実現や、日英とイタリアによる次期戦闘機の共同開発に向けた連携を確認した。ロシアの侵略を受けるウクライナへの支援や厳しい対露制裁の継続も申し合わせた。

 岸田首相はこれに先立ち、11日午後(日本時間12日未明)、フィンランドのアレクサンデル・ストゥッブ大統領と会談した。首相は、同国の北大西洋条約機構(NATO)加盟について、「NATOを通じた両国間の協力の機会が拡大した」と歓迎した。両氏は、防衛装備・技術やスーパーコンピューターなどの先端的な科学技術分野での連携を強化することで一致した。