江の島へつながる大橋、「島内の平穏確保のため」当面の間は夜間閉鎖へ

AI要約

藤沢市の江の島で夜間の騒音苦情が増加し、藤沢署が江の島大橋の門扉を夜間に閉鎖することを決定。

閉鎖期間は未定で、門扉は午後10時から翌朝5時まで閉鎖される。島内の車やオートバイの通行規制を強化。

地元住民に説明会を実施し、通行が必要な人には許可証を発行。夜間の騒音苦情が増えており、対策が必要とされている。

 神奈川県藤沢市の観光地・江の島で、夜間にオートバイや車などの騒音苦情が増えているとして、藤沢署は13日以降、午後10時から翌朝5時まで、島につながる江の島大橋の門扉を閉鎖すると発表した。同署によると、夜間の閉鎖は1989年頃から96年頃まで暴走族対策として行って以来という。

 閉鎖期間は「当面の間」。夜10時前に同署員が島内を巡回してから門扉を閉鎖し、朝は県藤沢土木事務所の担当者がゲートを開ける。

 江の島大橋は現在でも夜間は通行が規制され、標識も設置されているが、島内に入る車は多いという。特に島中央部にある聖天島公園付近に集まる車が多く、「駐車中もエンジンを切らないなど、周辺住民からの苦情も多い」(同署)。夜間の騒音苦情の110番は、今年1~5月だけで86件に上るという。

 島内の住民約300人には説明会を実施し、夜間に通行する必要のある人には許可証を発行。歩行者と自転車は、車が通れない江の島弁天橋から出入りできる。

 同署は「住民だけでなくホテルや旅館の宿泊客もいる。島内の平穏確保のために夜間の閉鎖に踏み切った」としている。