<独自>「百条委員会やり通して」知事告発の兵庫県元幹部が死亡前にメッセージ残す

AI要約

元県西播磨県民局長が斎藤元彦知事のパワハラ疑惑を告発し、死亡する前に百条委員会の継続を望んでいたことが判明

男性は自殺とみられ、百条委について「最後までやり通してください」というメッセージを残していた

男性は告発文書作成後、解任され懲戒処分を受けたが、再調査のための第三者機関や百条委が設置される過程で証言予定だった

<独自>「百条委員会やり通して」知事告発の兵庫県元幹部が死亡前にメッセージ残す

兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などを告発する文書を作成した元県西播磨県民局長の男性(60)が死亡する前、県議会で設置された地方自治法に基づく調査特別委員会(百条委員会)の継続を望む趣旨のメッセージを残していたことが10日、関係者への取材で分かった。

関係者によると、男性は7日夜、同県姫路市内で亡くなっているのが見つかった。自殺とみられるが、百条委について「最後までやり通してください」などとするメッセージを残していた。

男性は今年3月、斎藤氏のパワハラや県幹部らの違法行為などを告発する文書を作成し、一部の報道機関や県議らに配布した。県は男性を解任し、同月末の退職を認めず保留。内部調査の結果、文書の核心部分が事実でないとして別の理由と合わせて男性を停職3カ月の懲戒処分とした。

しかし、調査の中立性を疑問視する声が県議会などから噴出。斎藤氏は県議会からの要請を受ける形で、第三者機関を設置して再調査することを決めた。さらに、県議会では51年ぶりとなる百条委が設置され、男性は今月19日に証人として出頭する予定となっていた。

男性は百条委側に、調査を進めるにあたってプライバシーに配慮するよう求めていた。