日本海側からライン状の発達した雨雲 山陰地方は災害に厳重警戒

AI要約

日本海側から活発な雨雲が南下中。山陰地方では大雨が降り、土砂災害のリスクが高まっています。

大雨が続く中、土砂災害の前触れや避難のポイントについて注意が呼びかけられています。

万が一土砂災害が発生した場合、適切な避難行動が生命を守る重要性が強調されています。

日本海側からライン状の発達した雨雲 山陰地方は災害に厳重警戒

日本海側から活発な雨雲が南下中。すでに大雨となっている山陰地方では、明日朝にかけて非常に激しい雨が降り、土砂災害などのリスクが急激に高まる恐れがあります。厳重に警戒してください。

日本海側から活発な雨雲が南下中です。

山陰は断続的に活発な雨雲がかかり雨量が増えています。

今日10日(水)午後4時20分までの24時間降水量は島根県出雲市で211.5ミリ(7月の1位の値を更新)など記録的な大雨となっている所があり、浸水などの被害も出ています。

すでに大雨となっている山陰地方では、明日11日(木)朝にかけて非常に激しい雨が降り、土砂災害などのリスクが急激に高まる恐れがあります。厳重に警戒してください。

大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。

1つめは、がけや地面にひび割れができることです。

2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。

3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。

4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。

そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。

土砂災害から避難するには、ポイントが2つあります。

1つめは、早めの避難を心掛けることです。特に、お年寄りや障害のある方など、避難に時間のかかる方がいらっしゃる場合は、大雨になってしまう前に、行動してください。また、夜中に大雨が予想される場合は、なるべく明るいうちに、避難所など安全な所へ避難することが重要です。

2つめは、より安全な所へ避難することです。これまで、土砂災害の多くは、木造家屋の1階で被害にあっています。すでに雨が強まっているなど、どうしても避難場所への移動が困難な場合は、近くの頑丈な建物の2階以上へ移るのも、選択肢の一つです。家の中に留まる場合も、斜面から離れた部屋や、2階以上の部屋へ移ってください。

万が一、土石流が発生した場合は、土砂の流れる方向に対して直角に、できるだけ高い所へ避難することが、命を守ることにつながります。