「欧州発明家賞」に佐川真人氏 最強の永久磁石、技術進歩に貢献

AI要約

欧州特許庁がマルタで開催した欧州発明家賞の授賞式で、大同特殊鋼の佐川真人顧問が世界最強の永久磁石を開発した功績で非欧州部門に選ばれた。

佐川氏はネオジム磁石の発明により、EVのモーターや携帯電話、風力発電など幅広い分野で活用され、世界の仕組みを変える大きな影響をもたらした。

過去にもリチウムイオン電池の開発でノーベル化学賞を受賞した吉野彰氏が、19年に同じく非欧州部門で受賞している。

 【バレッタ共同】欧州特許庁は9日、技術進歩に貢献した優れた発明家に贈る「欧州発明家賞」の授賞式を地中海の島国マルタの首都バレッタで開いた。世界最強の永久磁石を開発した大同特殊鋼の佐川真人顧問(80)=徳島市出身=が非欧州部門に選ばれた。

 佐川氏は1982年、ネオジムという物質と鉄を組み合わせたネオジム磁石を開発。現在ではEVのモーターや携帯電話、風力発電などさまざまな分野で活用され、ネオジム磁石の発明は「世界の仕組みを変えた」とされる。佐川氏はノーベル賞候補にも名前が挙がっている。

 リチウムイオン電池の開発でノーベル化学賞に輝いた吉野彰氏も19年、非欧州部門で受賞している。