資金洗浄グループ 国外出国後に公開手配の2人を逮捕 大阪府警

AI要約

大阪府警がマネーロンダリンググループのリーダー格を逮捕。グループは犯罪収益を隠匿するために法人口座を使い、資金洗浄を行っていた。

逮捕された男性2人はリーダー格で、国外に逃亡していたが、関西国際空港で逮捕された。

府警はもう1人のリーダー格を追っており、ペーパーカンパニーや法人口座を使って犯罪収益を隠匿する大規模な組織を運営していたとみている。

資金洗浄グループ 国外出国後に公開手配の2人を逮捕 大阪府警

 詐欺の被害金など犯罪収益をマネーロンダリング(資金洗浄)していたグループが摘発された事件で、大阪府警は9日、公開手配して行方を追っていたリーダー格の男性2人を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等隠匿)などの容疑で逮捕した。

 2人は、いずれも住所・職業不詳の石川宗太郎(35)と山田浩輔(39)の両容疑者。2024年4月までに国外に出国したとみられ、府警は逮捕状を取って3日に公開手配していた。9日にアラブ首長国連邦から航空便で関西国際空港に到着し、逮捕された。

 逮捕容疑は、会社役員の藤井亮平被告(41)=同法違反の罪などで起訴=らと共謀して21年11月~22年5月、20代男性の名義で経営実体のない会社を設立し、法人口座を開設。23年5~6月、この口座に入金された投資詐欺の被害金210万円を含む計約559万円を会社の別口座に移し、犯罪収益だと分からなくしたなどとしている。

 グループはペーパーカンパニー約500社を使って約4000の法人口座を作り、専業で資金洗浄を請け負って報酬を得ていたとされる。府警は石川容疑者らが主導し、こうした大規模な組織を作っていたとみている。

 府警はもう1人のリーダー格とみられる住所・職業不詳、池田隆雅容疑者(38)も組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等隠匿)などの容疑で公開手配し、行方を捜している。【小坂春乃】