市民団体が市教委に安全マップを提供 愛媛・加茂川の小学生死亡受け

AI要約

加茂川で女子小学生が死亡した事故を受け、市民団体が危険箇所やライフジャケットの重要性をまとめた「加茂川マップ」を寄贈

過去の水難事故を受け、教育委員会が啓発活動を強化

近隣地域との連携を図り、水辺での事故防止に取り組む

市民団体が市教委に安全マップを提供 愛媛・加茂川の小学生死亡受け

 愛媛県西条市の加茂川で7日に女子小学生が死亡した事故を受け、同市の市民団体のメンバーらが9日、加茂川の危険箇所やライフジャケット着用の大切さをイラスト付きでまとめた「加茂川マップ」を西条市教育委員会に寄贈した。今回の事故現場近くでアウトドア用品店を営み、ライフジャケット着用などの啓発活動を行う久保一平さん(52)は「水の事故は生死に関わる。先生にも自分事として教え子だけでなく、その子や孫を守る教育として考えてほしい」と訴えた。

 加茂川では2012年7月に幼稚園の宿泊保育中に5歳の男の子が、14年7月には高校生2人が死亡する事故が起きた。同市立小中学校全35校の児童・生徒、職員分8500枚を受け取った伊藤隆志教育長は「子どもたちの命を守るために活用させていただく」と話した。今回は同県新居浜市の児童が犠牲になったことを受け、「地域を挙げて見守り、遠出で来られる方にも危険性が伝わるように努めていく」と述べた。

 西条市教委は加茂川や5日の高知市の学校プールでの死亡事故を受け、35校の校長宛てに学校プールでの事故の未然防止や、子どもや保護者に対して水辺で活動する際の注意喚起の徹底を求める通知を9日に出した。【山中宏之】