万博会期、メトロ混雑140%・タクシー最大2400台不足の予想…緩和へ予約制バス運行

AI要約

2025年大阪・関西万博に合わせ、大阪市は大阪城周辺と万博会場周辺で期間限定のオンデマンドバス運行を発表。

会期中の公共交通機関の混雑を緩和し、市民や観光客の移動を支援する狙い。

横山英幸市長はオンデマンドバスを新たな移動手段として広めたいとコメント。

 2025年大阪・関西万博に合わせ、大阪市は8日、大阪城と万博会場周辺の二つのエリアで、大阪メトロがオンデマンドバス(予約制乗り合いバス)を期間限定で運行すると発表した。会期中に公共交通機関の混雑が予想されており、オンデマンドバスで市民や観光客の移動を助ける狙いがある。

 府などの予測では、府内では会期中に、1日当たりで最大2400台のタクシーが不足し、大阪メトロ中央線の混雑率は同140%に達する見込み。大阪メトロは現在、大阪市内の北区や平野区など五つのエリアでオンデマンドバスの実証実験を実施中で、実施エリアを拡大することで路線の混雑緩和を図る。市内でのオンデマンドバスのニーズを調べる目的もあるという。

 大阪メトロ中央線、谷町線、今里筋線で囲まれる大阪城周辺の市東部エリアは今年11月~25年10月の運行を予定。中央線の本町―大阪港の沿線にあたる会場周辺の市西部エリアでは、25年1~10月を想定する。運行本数や運賃は今後検討する。横山英幸市長はこの日、記者団に「万博を機にオンデマンドバスを使ってもらい、新たな移動手段としての選択肢を広げたい」と話した。