命に関わる危険な暑さのち大雨 梅雨前線活発化で警報級大雨エリア拡大へ
関東や東海を中心に異例の猛暑が続いており、熱中症警戒アラートが発表されている。適切な対策を取る必要がある。
梅雨明け前に異常な暑さが続いており、去年よりも高い気温が観測されている。
大気状態が不安定になり、関東から九州では雷雨に注意が必要。一方、梅雨前線の影響で大雨が予想される地域もある。
連日40℃に迫る異例の暑さが続いていますが、きょう9日も関東や東海を中心に猛暑日が続出する見込みです。熱中症警戒アラートが関東から沖縄にかけて15都県に発表されています。適切に冷房を使う、喉が渇く前に水分補給をするなど自分は大丈夫だと思わず、暑さから身を守る行動をしましょう。
【予想最高気温】
さいたま36℃ 5日連続猛暑日
東京36℃ 2日連続猛暑日
静岡36℃ 4日連続猛暑日
高松35℃ 5日連続猛暑日
福岡35℃ 4日連続猛暑日
宮崎36℃ 8日連続猛暑日
まだ梅雨真っただ中であるものの、東京は7月に入って0.5mm以上の雨は1日と6日の2日間しか降っておらず猛烈な暑さのほうが際立っています。去年2023年の7月は観測史上最も月平均気温が高く、過去最も暑い夏となりましたが、7月上旬で比べると、今年2024年はその去年を大幅に上回る気温となっています。
【7月上旬の最高気温の平均】
今年2024年 33.7℃(暫定値)
去年2023年 31.9℃
この暑さの影響もあって、午後は大気の状態が不安定となりそうです。
関東から九州では日差しが出ていても油断禁物です。山沿いだけではなく、平野部も含めて天気が急変する見込みです。6日ほど大規模な雷雨にならないと予想していますが、局地的には激しい雷雨となる恐れがあるため、道路の冠水などに注意が必要です。
一方で、東北や北陸、山陰では梅雨前線の影響で、局地的に大雨となっています。この先梅雨前線は少し南下しながら日本列島に居座り続ける見込みです。梅雨前線の南側では大雨のもととなる暖かく湿った空気が勢いよく流れ込む見込みで、週末ごろにかけてはさらに大雨のエリアが広がりそうです。
特に12日~13日ごろは九州北部を中心に警報級の大雨となる恐れがあります。梅雨の晴れ間となっていた太平洋側でも、くもりや雨の梅雨らしい天気が戻りそうです。この梅雨空によって猛烈な暑さは落ち着きそうですが、例年7月中旬は梅雨終盤の集中豪雨が起こりやすい時期です。大雨への備えを万全にして梅雨本番を過ごしましょう。