埼玉県が障害者就労B型ステーション開設 共同受注で工賃向上

AI要約

埼玉県は、県障害者交流センター内に「県就労B型受注拡大ステーション」を開設し、障害者の工賃向上を支援する取り組みを始めた。

主な事業は共同受注窓口の設置と運営、経営・技術支援、販路拡大などであり、障害者の就労環境改善に焦点を当てている。

施設は平日の午前10時から午後3時まで営業し、県内の事業所と企業の連携を促進する役割を果たす予定だ。

埼玉県が障害者就労B型ステーション開設 共同受注で工賃向上

 埼玉県は6月24日、県障害者交流センター(さいたま市浦和区)内に「県就労B型受注拡大ステーション」を開設した。就労継続支援B型事業所の共同受注や販路拡大、魅力ある商品開発などを支援することで、障害者の工賃向上を目指す。

 施設運営は一般社団法人県セルプセンター協議会に委託。開所は毎週月~金曜、午前10時~午後3時。

 主な事業は、共同受注窓口の設置と運営。仕事を依頼したい一般企業からの受注を集約し、受託先となる就労継続支援B型事業所とのマッチングをする。一つの事業所では対応できない発注依頼を、複数の事業所で受注できるよう事業所間の調整をするコーディネート業務も行う。

 また、経営・技術などに精通した専門家を各事業所に派遣し、経営改善や製品開発・改良などの技術指導も想定している。さらに、就労継続支援B型事業所職員が課題に感じているテーマで意識改革のための研修会なども開く。

 販路拡大支援として、製品の販売が可能な店舗や職域販売可能な一般企業の開拓や、発注可能な業務の切り出しなどの交渉も行う予定。