雷が発生したら「木の下」は危険 「電線の下」への避難 ゲリラ雷雨に要注意

AI要約

暑く湿度が高い日に起こりやすい“ゲリラ雷雨”のメカニズムと、天気急変の3つの予兆について説明。

雷が発生した場合の避雷対策や屋内・屋外での安全な避難方法を紹介。

ゲリラ雷雨や落雷に対する注意点について解説。

雷が発生したら「木の下」は危険 「電線の下」への避難 ゲリラ雷雨に要注意

大気の状態が不安定になることで、突発的な雨をもたらす“ゲリラ雷雨”。雨だけでなく、雷にも注意が必要です。どのように対処するのが良いのでしょうか。

■「天気急変」を示す3つの予兆 暑く湿度が高い日は積乱雲が発生しやすい

天気予報でよく見聞きする「大気の状態が不安定」とは、上空に「冷たい空気(寒気)」が流れ込み、かつ地上は「暖かい湿った空気」がある状態のことを指します。

暖かい空気は冷たい空気よりも軽いので上へ上がっていき、逆に冷たい空気は重いので地上に下がります。すると、この暖かい空気と冷たい空気がぶつかり、暖かい空気が冷やされて積乱雲が発生しやすくなります。これがゲリラ雷雨が発生するメカニズムです。

特に梅雨時のように暑く、湿度が高い日は上昇気流が発生しやすくなり、ゲリラ雷雨をもたらしやすい状況になります。

この状況によって天気がどのように急変するのか、その予兆を表すのは以下の3点です。

【天気 急変の予兆】

・真っ黒な雲が近づく

・雷の音が聞こえる

・急に冷たい風が吹く

こういった現象を感じたら、激しい雨や雷がやってくるサインなので注意が必要です。

■急に雷が発生した場合は「電線の下」への避難も有効

雷が発生した場合、どのように身を守ればいいのでしょうか。(※1)

▼屋内の場合

壁から離れてください。

例えば、雷が屋根に落ちた後、雷は壁伝いに地面に向かっていくので、なるべく壁の近くにはいない方が望ましいです。

▼屋外の場合

建物や自動車などに避難してください。屋根があると、雷を防ぐことができます。

実は、木よりも人の方が電気を通しやすく、木に落ちた雷はより電気を通しやすい人へ雷が飛び移るので、木の近くは危険です。離れるようにしてください。

電線の下も比較的安全です。電線自体が雷を引きつける避雷針の役割をしてくれます。

ただし、電柱が近くにある場合は2m程度離れてください。電柱は雷を通しますが、落雷によって破損した場合、近くにいるのは危険です。電線の下に避難するのは比較的安全ですが、電柱からは少し離れるようにしてください。

雷が発生した場合、このように屋外でも雷を防ぐ方法はありますが、できれば屋内に避難するようにしてください。

※1 フランクリン・ジャパンより