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熊本豪雨4年、復興へ500年の歴史ある「球磨焼酎」新ブランド誕生
球磨焼酎の500年の歴史を持つ新商品が人吉球磨地方で誕生した。
異色の品として複数の蔵元の銘柄をブレンドし、味わいを残しつつ飲みやすい焼酎が作られた。
新商品はアルコール度数や特徴を工夫し、球磨焼酎の新たな魅力を引き出している。
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4年前の豪雨によって被害を受けた熊本県の人吉球磨地方で、500年の歴史がある「球磨焼酎」の新商品が誕生し、6月20日に販売が始まった。別々の蔵元の銘柄をブレンドし、ひとつの焼酎に仕上げた異色の品だ。
6月4日、球磨川下りの船が発着する同県人吉市の複合施設2階にあるバーで、球磨焼酎の新ブランド「KUMA SPIRITS AND BOTTLERS」4品の試飲会が開かれた。参加者には「本来の味わいを残しつつ飲みやすい」と好評だった。
人吉球磨地方に全27ある蔵元のうち、江戸中期創業の「林酒造場」(湯前町)と江戸後期創業の「深野酒造」(人吉市)がつくる球磨焼酎の銘柄4~5種をブレンドして生み出された。
配合する銘柄や割合を変えることで、バニラなどの甘い香り、フルーティーな口あたり、球磨焼酎本来の濃さ、といった、それぞれが特徴を持つ新たな品が仕上がった。
アルコール度数にも特色がある。
従来品は25%前後が主流で水や湯、炭酸水で割ることが多いが、焼酎に合ったものが使われるとは限らない。そこで、3品は仕込みに使う地下水であらかじめ割り、瓶詰めの段階で13%に調整した。