下水道工事巡り、受注便宜の見返りに10万円受領 収賄容疑で京都市職員逮捕

AI要約

京都府警が京都市発注の下水道修繕工事を巡る収賄事件で市上下水道局の主任が逮捕された。工事業者から現金を受け取った疑いが持たれている。

具体的には、関係業者が工事を受注できるように便宜を図り、現金を受け取った疑いが浮上。公共下水道施設の維持管理担当者が容疑者であることが明らかになった。

事件に対して、京都市上下水道局は遺憾の意を表明し、事実関係を確認した上で厳正な処置を取る姿勢を示した。

下水道工事巡り、受注便宜の見返りに10万円受領 収賄容疑で京都市職員逮捕

京都市発注の下水道の修繕工事を巡り、業者に便宜を図った見返りに現金を受け取ったとして、京都府警は4日、収賄の疑いで市上下水道局みなみ下水道管路管理センター主事、柳生精治容疑者(64)=同市伏見区菱屋町=を逮捕した。贈賄の疑いで土木工事会社「村田建設」(同市左京区)役員の朴靖司容疑者(52)=同市左京区上高野北川原町=も逮捕した。府警は2人の認否を明らかにしていない。

柳生容疑者の逮捕容疑は、京都市が発注した下水道の修繕工事を村田建設が下請け受注できるよう便宜を図った見返りとして、令和3年12月ごろ、朴容疑者から現金10万円を受け取ったとしている。

府警によると、柳生容疑者は公共下水道施設の維持管理などの担当者だった。工事は災害や事故などを受けて行われる緊急修繕工事で、市があらかじめ選定している登録業者に発注する方式だった。村田建設は登録業者の下請けとして工事を請け負ったという。

逮捕を受け、京都市上下水道局は「誠に遺憾。事実を確認した上で厳正に対処する」とのコメントを出した。