川崎重工の架空取引疑い「遺憾」 林氏、海自潜水艦の修理事業巡り

AI要約

林芳正官房長官は、海上自衛隊潜水艦の修理事業を巡る川崎重工業の疑惑について、国民の疑念を招く行為があれば遺憾であると述べた。

安全保障環境に対処するため、防衛力の強化を進める必要があり、予算の適正な執行が求められると説明した。

潜水艦の修理事業を受注した川崎重工業が下請け企業との架空取引や海自隊員への不正提供を行った疑いが浮上し、防衛省が調査を進めることを強調した。

 林芳正官房長官は4日の記者会見で、海上自衛隊潜水艦の修理事業を巡り、川崎重工業が架空取引や海自隊員への金品、物品提供をしていた疑いに関し「予算の適正な執行に対する国民の疑念を招く行いがあったとすれば、極めて遺憾だ」と述べた。

 厳しい安全保障環境に対処するため、防衛力の抜本的強化を進めていると説明。「これまで以上に厳格に予算執行するのは当然だ」と指摘した。防衛省が調査を加速し、事実関係に基づき厳正に対処すると強調した。

 潜水艦の修理事業を受注した川重が下請け企業との架空取引で簿外資金を捻出し、潜水艦の乗組員に金品や物品を提供した疑いがあると防衛省と川重が3日、発表した。