ニホンライチョウ8羽ふ化、長野 つがい2組が14個産卵

AI要約

長野県大町市の大町山岳博物館でニホンライチョウがふ化し、8羽のひなが誕生した。残りの卵からも4個のふ化が期待されている。

2組のライチョウがそれぞれ7個ずつの卵を産み、博物館では人の手でひなを育てる準備を進めている。

ひなの体温調節ができないため、温室や冷室を用意して育て、成長後に中央アルプスで野生復帰させる予定。

 長野県大町市の大町山岳博物館は3日、飼育している国の特別天然記念物で絶滅危惧種のニホンライチョウのつがい2組が産んだ14個の卵から、8羽がふ化したと発表した。残りの卵のうち、4個はふ化する可能性があるという。

 2019年に博物館でふ化した雄と、富山市ファミリーパークから来た雌のペアが7個を産卵。21年に博物館でふ化した雌と、横浜市繁殖センターから来た雄のペアも、7個を産んだ。

 今後、博物館は人の手でひなを育てる。体温調節ができないひなのために温室を準備し、本来の飼育環境である高地の気温を模した「冷室」も再現する。成長後、9月中旬ごろに中央アルプスへ野生復帰させる計画。