「娘を1人にし確認義務怠った」 横浜の産後ケア施設、初弁論

AI要約

2022年、横浜市の産後ケア施設で生後2カ月の娘が睡眠中に窒息死した事件について両親が市や神奈川県助産師会に賠償を求める訴訟が開かれた。

母親は助産院に宿泊中、助産師が欠陥があり、窒息を防げなかったと主張している。

両親は助産師が適切なチェックを怠ったとして市にも責任があると主張している。

 横浜市の産後ケア施設で2022年、生後2カ月の娘が睡眠中に適切なチェックがされず窒息死したとして、両親が市や神奈川県助産師会、助産師に対し、計約8800万円を賠償するよう求めた訴訟の第1回口頭弁論が3日、横浜地裁で開かれた。原告側は「娘を1人にし、確認義務を怠った」と訴え、市や助産師会側は請求棄却を求めた。

 訴状などによると、母親は22年6月、助産院に宿泊。長女の茉央ちゃんは助産師がミルクを飲ませ、その場を離れている間に窒息して死亡した。両親は助産師が窒息を防ぐためのげっぷをさせず、睡眠状態のチェックを怠ったと主張。市には「ブレスチェック」など安全管理を指導しなかったとしている。