燃料搬出先への懸念相次ぐ 中間貯蔵施設で青森県民説明会

AI要約

原発の使用済み核燃料を搬入する計画の中間貯蔵施設が青森県むつ市に設けられる。県民からは、貯蔵終了後の燃料搬出先が不透明であることが懸念されている。

説明会では、施設の運営会社や事業計画、安全対策が説明され、県も安全協定案を提示。ただし、燃料の最長貯蔵期間が50年とされる一方、搬出先が具体化されていない。

住民からは、搬出先が不透明であることや、50年後の燃料処理先についての不安が相次いで表明された。

 今夏にも原発の使用済み核燃料が初めて搬入される計画の中間貯蔵施設(青森県むつ市)について、県は2日、青森市で県民向けの説明会を開いた。住民からは、貯蔵終了後の燃料搬出先が具体化しないことを懸念する声が相次いだ。県は5日までに県内の他5カ所でも説明会を開く。

 説明会では、施設を運営するリサイクル燃料貯蔵や燃料搬出元の東京電力が事業計画や安全対策を説明。県も事業者と結ぶ安全協定の案を示した。

 県が5月に示した協定案では、燃料の貯蔵期間は最長50年間とされているが、搬出先の明記はない。住民側からは「搬出先が不透明だ」「50年後に燃料はどこへ行くのか」といった意見が出た。