受刑者に「謝罪の意味答えて」 被害女性の母、国の制度使い伝達

AI要約

福岡市の商業施設で2020年に起きた女性刺殺事件で、受刑者が謝罪の意味が分からないと発言。女性の母親が刑務所を通じて受刑者に謝罪の意味を問い詰めていたことが明らかになった。

母親は刑務所の担当官を通じて受刑者に伝言を届け、真摯に向き合って答えるよう求めていた。

事件は20年8月に少年院を仮退院していた受刑者が女性を刺殺したもので、受刑者は懲役10年以上15年以下の判決を受けている。

 福岡市の商業施設で2020年、面識のない女性=当時(21)=を刺殺したとして服役中の男性受刑者(19)が公判で「謝罪の意味が分からない」と発言したのを踏まえ、女性の母親が刑務所を通じ心情を受刑者に伝える国の制度を使い「謝罪の意味を必ず答えてほしい」と伝えていたことが2日、代理人弁護士への取材で分かった。

 弁護士によると、母親は6月27日、受刑者が収容されている刑務所の「被害者担当官」と面談。「真正面から向き合って」と伝達した。

 事件は20年8月28日、福岡市中央区で2日前に少年院を仮退院していた受刑者が客の女性を刺殺。懲役10年以上15年以下の不定期刑判決を受け、その後確定した。