蓮舫氏「落下物不安」、千葉県知事「県民は騒音の影響受けてきた」都心通過の羽田新ルート

AI要約

千葉県知事が東京都知事選に立候補する蓮舫氏が羽田空港新飛行ルートの見直しを掲げたことに対し、苦言を呈している。

新飛行ルートは東京都心上空を飛行する際の高度が下がり、南風時の午後3~7時に限定されている。

熊谷氏は、千葉県側が騒音の影響に悩まされる一方、東京都は恩恵を享受していると主張している。

蓮舫氏「落下物不安」、千葉県知事「県民は騒音の影響受けてきた」都心通過の羽田新ルート

千葉県の熊谷俊人知事が、東京都知事選(7月7日投開票)に立候補した蓮舫前参院議員が令和2年3月に運用が始まった東京都心を旅客機が飛ぶ羽田空港(東京都大田区)の新飛行ルートの見直しを掲げていることについて苦言を呈している。従来の経路の大半は千葉の上空を通過しており、熊谷氏はX(旧ツイッター)に「誰が今まで騒音の影響を受けてきたのか」と理解を促し、「空港がもたらす恩恵と騒音についてバランスをどう考えるのか、行政をつかさどる立場の難しさを受け止めていただきたい」と訴えた。

蓮舫氏の事務所は6月28日、Xの公式アカウントで新飛行ルートについて「ルートの下に暮らす(東京の)多くの方々は、落下物が落ちてくるのではないかという不安な気持ちで暮らしています。人があっての、命があっての経済です。蓮舫は、国に羽田空港新ルートの見直しを求めていきます」と強調した。

新飛行ルートは新宿や渋谷、品川などの各区上空を約1千メートル以下の高度で飛行する。ただ、運用は南風が吹く日の午後3~7時に限定されている。羽田空港は年間に北風での飛行が6割、南風が4割で、南風下でも午前や夜は従来通り千葉県側から東京湾上空を通過する経路を使っている。

蓮舫氏の主張に対して、熊谷氏は29日、Xで「千葉県民が騒音の影響を受け、東京都は羽田空港の恩恵を受けながら、騒音の影響にさらされることが少なかった」と指摘。平成21年~令和3年の千葉市長時代、「私も含めて千葉側が訴え、一部時間帯で東京都心上空を飛行するようになりました。依然として早朝や夜間(の飛行)は千葉側です」と強調した。