成田空港の周辺、レクサスやアルファードなど高級車が大量盗難…カギを預ける有料駐車場が狙われる

AI要約

成田空港周辺の有料駐車場で高級車の大量盗難が相次いでいる

管理事務所に侵入し、車の鍵を盗んでいるとみられている

鍵の保管方法や物理的な対策が問題になっている

 成田空港の利用者を対象に空港周辺で運営する有料駐車場で、高級車の大量盗難が相次いでいる。利用者から鍵を預かる駐車場が狙われているとみられる。

 千葉県警成田署によると、26日午前0時20分頃~同5時45分頃、成田市取香の有料駐車場でレクサス5台やベンツなど計9台が盗まれた。何者かが併設する管理事務所に窓を割って侵入し、車の鍵を持ち出したとみられる。駐車場の関係者によると、現金約20万円も盗まれた。

 10日夜には、数百メートル離れた有料駐車場でもプリウスやアルファードなどが大量に盗まれている。同署が関連性を調べている。

 駐車場の事業者は、出国する利用者から車を預かり、日本に戻ってきた時に空港で引き渡すことがある。駐車場のスペースを有効活用するため、預かった車を場内で移動させることもある。このため、利用者から鍵を預かるケースが多い。

 一方で、事務所で保管中の鍵がドアの解錠やエンジンの起動に使われた場合、車の防犯装置が作動しない。これが、大量盗難の一因になっているようだ。

 近くの駐車場で働く40歳代の男性は、夜間は出入り口を複数の車で塞ぐなどして、場内の車が勝手に運び出されないようにしている。「完全に防ぐのは難しい。盗むのに時間がかかるように物理的な対策をとるしかない」と話している。