天気予報の言葉「未明まで」「昼過ぎから」「夜遅く」とかって何時?はっきり時間を言えない理由は…気象予報士がわかりやすく解説
天気予報で使用される時間区分は、3時間ごとに8つに分かれており、それぞれが明確に定義されている。
2007年の予報用語改正により、「宵のうち」が「夜のはじめごろ」に変更された背景がある。
時間帯を正確に理解することで、天気予報がより深く理解できるようになる。
■【毎日の天気がよく分かる!?】天気予報独特の言葉
天気予報で聞く「未明」とか「昼過ぎ」とか「夕方」など時間帯を表す言葉たち。実はそれぞれはっきり「〇時から〇時まで」の区分が決まっているとご存知でしょうか。
言葉が示す時間帯を理解すると、毎日の天気予報がより深く理解できるようになるかもしれません。
■「3時間ごと」に8種類 時間を表す言葉とは
朝、昼過ぎ、夕方など、普段の会話では何気なく使っていますが、気象用語では厳密に決まっています。「未明」は、『午前0時から午前3時頃まで』。誰が決めているかというと、気象庁が定義していています。
天気予報で使用される時間区分は3時間ごとに8つに分かれています。
【未明】・・・・0時頃から3時まで
【明け方】・・・3時頃から6時頃まで
【朝】・・・・・6時頃から9時頃まで
【昼前】・・・・9時頃から12時頃まで
【昼過ぎ】・・・12時頃から15時頃まで
【夕方】・・・・15時頃から18時頃まで
【?】・・・18時頃から21時ごろまで
【夜遅く】・・・21時頃から24時頃まで
■18時頃から21時頃は何と言う?
クイズです。天気予報では18時頃から21時頃は何と言うでしょうか?
選択肢は3つ ア)黄昏時 イ)宵のうち ウ)夜のはじめごろ
■2007年に変わった「答え」
答えはウ)「夜のはじめ頃」です。
2007年まではイ)「宵のうち」でしたが、「宵のうち」は、受け取る人によって思い浮かべる時間帯に差がありました。そこで「より具体的な表現にしよう」と、2007年の予報用語改正で【夜のはじめごろ】になりました。
ひょっとすると21時頃から24時頃までが【夜遅く】なので、その前の時間帯なので【夜のはじめ頃】に落ち着いたのかもしれません。
ちなみにこの2007年の「予報用語改正」で、
・0時 から3時は「午前3時頃まで」を「未明」に
・6時 から9時は「朝のうち」を「朝」にしています。