警察官も暑さ対策が必要、耐刃防護衣の下に冷却ベスト…腰にドリンクホルダーも

AI要約

福岡県警は夏の暑さ対策として警察官に冷却ベストなどの使用基準を導入することを発表。

近年、警察官の熱中症疑いが数件発生し、警察庁から暑さ対策推進の通達があったため、全警察官を対象に使用規格を整理。

具体的な対策として冷却ベストやドリンクホルダーの使用基準を定め、環境省の暑さ指数も活用して警察官の健康を守ることを目指している。

 福岡県警は28日、警察官の夏の暑さ対策として、冷却ベストなどの使用基準をまとめ、7月1日から導入すると発表した。

 県警によると、近年、訓練や遭難者の捜索中などに警察官が熱中症疑いになったケースが数件発生。今年4月には警察庁から実効的な暑さ対策を推進するよう通達があり、これまで一部の部署で進めていた対策について、全警察官を対象に使用を認める規格や場面、留意事項などを整理した。

 具体的には▽背中や両脇に保冷剤を入れる冷却ベストは耐刃防護衣や制服の下に着る▽ドリンクホルダーは他の装備品の支障にならないよう腰に着ける▽サングラスは市民と応対する際には外す――など。環境省が公表する「暑さ指数」も日々無線で伝え、注意喚起する。

 県警は「警察官の健康を守り、業務の能率的な遂行を確保したい」としている。