鹿児島県警の前生活安全部長、守秘義務違反は「公益通報にあたる」として無罪主張へ

AI要約

鹿児島県警の元生活安全部長が内部文書を漏えいし、守秘義務違反で起訴されたが、内部文書を公益通報として無罪を主張。

被告は内部文書をライターに送った理由は県警の事件隠蔽を訴えるためで、内部文書は違法捜査で得たものである可能性があると主張。

県警は内部文書に被害者の氏名が記載されていたことを指摘し、公益通報には該当しないと主張。

 警察の内部文書を漏えいしたとして、国家公務員法(守秘義務)違反で起訴された鹿児島県警の前生活安全部長・本田尚志被告(60)が、内部文書をライターに郵送したことについて、「公益通報にあたる」として無罪を主張する方針であることが分かった。本田被告の弁護人が28日、明らかにした。

 弁護人によると、公判では内部文書の郵送を認めたうえで、「県警による事件の隠蔽(いんぺい)を訴えるためで、公益通報にあたる」と主張するという。また、内部文書は、別の漏えい事件で、県警がニュースサイト「ハンター」運営者宅を捜索した際に発見されたが、「違法な捜索・差し押さえで、証拠から排除されるべきものである可能性がある」としている。

 県警の野川明輝本部長は21日の記者会見で、内部文書には、公表を望んでいない被害女性の氏名が記載されていたことなどから、「公益通報にはあたらない」と主張している。