早期国籍回復へ支援強化、外相 フィリピンの日系2世巡り

AI要約

上川陽子外相が戦後フィリピンに残された日系2世へ支援を表明。高齢化が進む中、国籍回復や一時帰国支援を強化。

具体的な取り組みとして、身元確認につながる実態調査の拡充を示す。

フィリピンには太平洋戦争と戦後の混乱により、無国籍となった日系人や2世が多く存在。

 上川陽子外相は28日の記者会見で、戦後フィリピンに残され無国籍となっている日系2世への支援に力を入れる意向を表明した。「高齢化が進む中、希望する方々の一日も早い国籍回復や一時帰国に向け、フィリピン政府と意思疎通しながら積極的に支援したい」と述べた。上川氏は7月にフィリピンを訪問する予定で、滞在中、話題に上る可能性がある。

 具体的な取り組みとして、日系人への聞き取りなど身元の確認につながる実態調査を拡充する考えを示した。

 フィリピンでは太平洋戦争と戦後の混乱により、移住した日本人や、フィリピン人配偶者の間に生まれた2世の多くが取り残され、現在も無国籍の状態に置かれている。