平均乗客は5人以下 赤字鉄道活性化を目指す臨時バス JR社長は「期待するような利用には…」 夏の誘客促進へ

AI要約

JR西日本が運行始めた臨時増便バスの乗客数が少ないことが明らかになった。

夏の誘客キャンペーンで利用促進を図る考えが示された。

特に大糸線の廃線を視野に入れた取り組みではないことが強調された。

平均乗客は5人以下 赤字鉄道活性化を目指す臨時バス JR社長は「期待するような利用には…」 夏の誘客促進へ

 JR西日本は27日、同社などが今月1日に長野・新潟県境部のJR大糸線白馬―糸魚川間で運行を始めた臨時増便バスについて、9日までの乗客数が1便平均5人以下だったと明らかにした。

 東京都内で記者会見した同社の長谷川一明社長は「大糸線のハイシーズンはこれから」と強調。夏の誘客キャンペーンで利用促進を図る考えを示した。

 臨時増便バスは同社と長野県大町市、北安曇郡小谷村、白馬村、新潟県糸魚川市などでつくる大糸線活性化協議会が運行。北陸新幹線(長野経由)と大糸線の接続が悪い時間帯を補って誘客を図るため、来年3月末まで1日4往復させる。

 長谷川氏は27日の会見で「まだ期待するような利用に十分つながっていない」と説明。「(誘客に)地元としっかり取り組みたい」と述べた。キャンペーンでは旅行会社が大糸線を利用する商品を販売している他、大阪駅や関西圏の列車内モニターで大糸線をPRするという。

 JR西日本社長による都内での会見は年2~3回実施。臨時増便バスについて長谷川氏は、大糸線の廃線を視野に入れた取り組みではないとしている。