「投資」「ロマンス」詐欺、5カ月で被害11億円 静岡県内で急増

AI要約

SNSを使った投資詐欺とロマンス詐欺の被害が静岡県内で急速に広がっている。今年に入ってから5月末までに合計54件の被害が発生し、被害額は約11億1千万円に上る。警察はSNS上での投資勧誘に関して注意を呼びかけている。

投資詐欺の被害は1月から4月までに計30件発生し、被害額は約7億2700万円。一方、ロマンス詐欺は同期間で計9件発生し、被害額は約1億3800万円だった。

被害額は4月末時点ですでに昨年の年間被害額を超えており、被害者の年齢層は40~60代が9割を占める。インスタグラムが最も多い接触機会で、9割が相手の個人LINEに誘導されていた。

「投資」「ロマンス」詐欺、5カ月で被害11億円 静岡県内で急増

 SNSを使った投資詐欺とロマンス詐欺の被害が、静岡県内でも急速に広がっている。同県警の津田隆好本部長は、今年に入ってから5月末までの被害が合わせて54件、約11億1千万円に上ると、25日に開かれた県議会6月定例会の本会議で明らかにした。同県警は「SNS上で知り合った相手から投資の話が出たら詐欺」と、注意を呼びかけている。

 県警生活安全企画課の4月までのまとめによると、SNSで株式や外国為替などへの投資を勧誘する投資詐欺の被害認知は1月4件、2月5件、3月11件、4月10件と計30件に達していた。被害額は計約7億2700万円。

 結婚や交際を装って投資を求めるロマンス詐欺は1月2件、2月1件、3月4件、4月2件の計9件で被害額は計約1億3800万円だった。

 合わせた被害額は8億7千万円近くと、4月末時点で昨年の年間被害額、約8億1千万円を上回っていた。

 投資詐欺の被害者は40~60代が9割を占める。だました相手との最初の接触機会はインスタグラムが最も多く、3割弱。次いでLINE、フェイスブック(FB)と続く。9割が相手の個人LINEに誘導された。