大阪地検元検事正の取締役選任議案を取り下げ 機械大手、逮捕受け
ベルトコンベヤー製造大手のNCホールディングスは、元大阪地検検事正が逮捕されたことを受け、取締役再任の提案を取り下げることを決定した。
逮捕後、北川容疑者との連絡が取れない状況下での措置であることを明言している。
同社は、逮捕による影響を深く受けたことを謝罪している。
ベルトコンベヤー製造大手のNCホールディングス(東京)は、27日開催の定時株主総会で提案する予定の議案を一部撤回すると26日、発表した。大阪高検に準強制性交の疑いで25日に逮捕された元大阪地検検事正、北川健太郎容疑者(64)を取締役に再任するとしていたが取り下げた。
同社によると、北川容疑者は2021年11月から取締役と監査等委員を務めている。同社は、「在任中の当社社外役員が逮捕されたことは誠に遺憾であり、多大なる心配とご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げます」としている。
逮捕後、北川容疑者と連絡が取れておらず、議案の取り下げは「逮捕されたとの報道に伴うもの」と説明している。(湯地正裕)