東京女子医大の推薦入試、文科省に「選考過程で寄付額が考慮されている」と2019年に情報提供

AI要約

東京女子医科大が医学部推薦入試で受験生の親族からの寄付問題に関して、寄付金が選考過程で考慮されていたとの情報が寄せられていたが、大学側は否定している。

推薦入試では同窓会組織が受験生を審査する際、寄付実績を申告させていたことが判明し、文部科学省も調査しているが物証がなく難しい状況だという。

問題は続報が待たれる状況であり、不正が行われていた可能性もあることから、事件の真相が明らかになるのを待つ必要がある。

 東京女子医科大(東京都新宿区)が、医学部推薦入試の受験生の親族から寄付金を受け取っていた問題で、文部科学省に2019年末、「入試の選考過程で寄付額が考慮されている」との情報が寄せられていたことが同省への取材でわかった。大学側は同省の問い合わせに「そのような事実はない」と回答したという。

 同大の医学部卒業生の子女らを対象にした推薦入試では、同窓会組織「至誠会」が受験生を審査する際、寄付の実績を申告させていたことがわかっている。同省は「物証がなく、それ以上調べることは難しかった」としている。