「首相再選望む」自民3県連のみ、5県連は否定 支持の広がり欠く

AI要約

9月に予定される自民党総裁選に向けて、全国の自民党都道府県連の幹事長を対象にアンケートが実施され、首相の岸田文雄氏の再選を望む声は限られていることが明らかになった。

過去の総裁選では現職首相が支持される傾向が強いが、今回のアンケート結果では再選を望まない意見が目立っている。

アンケート結果を受け、首相の再選への意欲が示されたが、地方組織での支持が十分でない状況が浮き彫りになっている。

 9月に予定される自民党総裁選に向けて、朝日新聞社は全国の自民党都道府県連の幹事長あてでアンケートを行った。党総裁の岸田文雄首相の再選を望むと答えたのは3県にとどまり、再選を望まないとしたのが5県あった。

 過去の総裁選では現職首相の敗北は一度のみで、現職が支持される傾向が極めて強い。岸田首相は21日の記者会見で再選に意欲を示したが、岸田氏の再選を望む声は地方組織での広がりを欠く現状が明確になった形だ。

 アンケートは6月中旬にメールもしくはファクスで送り、全47都道府県連が回答した。22都道府県連は五つの質問全てに無回答だった。

 首相の総裁再選を望むかどうかの質問に「はい」と答えたのは首相の地元である広島や茨城、福岡、「いいえ」は岩手、岐阜、静岡、愛知、岡山だった。「わからない」は8府県、「その他」と無回答は計31都道府県にのぼった。