細胞治療薬、条件付き承認へ 外傷性脳損傷で厚労省部会

AI要約

厚生労働省専門部会は19日、再生医療ベンチャー「サンバイオ」が開発した治療薬「アクーゴ」の製造販売を条件付きで承認することを了承した。

アクーゴは幹細胞を移植して外傷性脳損傷の患者の運動まひを改善するための新薬である。

アクーゴは先駆け審査指定制度の対象となり、世界に先駆けて実用化される予定。

 厚生労働省専門部会は19日、事故などによる外傷性脳損傷の患者に幹細胞を移植して運動まひの改善を促す、再生医療ベンチャー「サンバイオ」が開発した治療薬「アクーゴ」の製造販売を条件付きで承認することを了承した。

 アクーゴは健康な人の骨髄液から採取した細胞を加工したもの。移植して損傷した神経細胞の再生能力を促すとされる。

 3月の部会では品質に関する追加のデータが必要とされ、継続審議となった。

 画期的な新薬を世界に先駆けて実用化するために優先審査する「先駆け審査指定制度」の対象となっていた。