「万引きGメン」が勤務中に万引き、63歳男に懲役1年の実刑判決…「保安員でありながら悪質」

AI要約

岡山市中区の無職男性が勤務中に盗みを働き、窃盗罪で懲役1年の実刑判決を受けた。

男性はスーパーマーケットで牛乳などを盗んだ役を果たしたが、保安員としての職務を背負っていたことが問題視された。

裁判官は男性の反省や被害弁償を考慮し、実刑判決を下したが、窃盗の前科があることを重視した。

 店内で商品を盗む人を監視する「万引きGメン」として勤務中に万引きをしたとして、窃盗罪に問われていた岡山市中区の無職の男(63)の判決が18日、岡山地裁であり、本村暁宏裁判官は懲役1年(求刑1年6月)の実刑判決を言い渡した。

 判決によると、男は4月16日午後6時50分頃、岡山市内のスーパーマーケットで勤務中、牛乳など3点(計732円)を盗んだ。

 本村裁判官は「保安員でありながら犯行に及んでいるのは悪質」とし、男には窃盗の前科があることから「犯行には根強いものがある」と、実刑判決とした理由を説明。その上で「被害を弁償していることや、カウンセリングを受けるなど反省していることを考慮した」と量刑理由を述べた。