フィリピンとの「2プラス2」7月上旬で調整 円滑化協定署名の可能性も

AI要約

来月上旬にフィリピンを訪問する上川外務大臣と木原防衛大臣が「2プラス2」=外務・防衛閣僚協議の開催を調整していることがわかった。

中国の海洋進出によるフィリピンとの領有権問題が背景にあり、南シナ海での衝突が続いている。

今回の協議では自衛隊とフィリピン軍の相互往来を容易にするRAA=「円滑化協定」に署名する可能性もあるという。

フィリピンとの「2プラス2」7月上旬で調整 円滑化協定署名の可能性も

上川外務大臣と木原防衛大臣が来月上旬にフィリピンを訪問し、「2プラス2」=外務・防衛閣僚協議の開催を調整していることが分かりました。

両国の「2プラス2」が実現すれば2022年4月以来の2回目の開催となります。

海洋進出を強める中国が、南シナ海での領有権をめぐりフィリピンとの衝突を繰り返していることが背景にあるものと見られます。

政府関係者によりますと、今回の「2プラス2」では自衛隊とフィリピン軍の相互往来を容易し、共同訓練を実施しやくするためのRAA=「円滑化協定」に署名する可能性もあるということです。

南シナ海は日本にとってもタンカーなどの貨物船が航行する重要なシーレーンであり、フィリピンへの沿岸監視レーダーの供与に合意したほか、アメリカ、オーストラリアとともに4か国の共同訓練も実施しており、フィリピンとの関係強化を急いでいます。