土砂が埋めた土地に咲いた花…西日本豪雨乗り越えた広島の山野草園

AI要約

2018年の西日本豪雨で被災した広島県三次市の「山野草園すえおか」を運営する夫婦が15日、復旧を支えた地域住民らへの感謝を込め、ヤマアジサイの展示を始めた。

同県東広島市の末岡浩三さん(80)が早期退職を機に2001年、妻の幸子さん(76)と耕作放棄地の棚田で開園。山野草の栽培が趣味だった2人の長年の夢だった。18年7月の豪雨で敷地の約半分が土砂や流木に埋まった。

諦めずに運営を続け、埋まった鉢を掘り返しては植え直すうち、なじみの来園者が手伝うように。現在はほぼ復旧し、山野草も約1200種に増えた。展示を通じて復旧に携わった人らを招き、絆を深める機会としている。

 2018年の西日本豪雨で被災した広島県三次市の「山野草園すえおか」を運営する夫婦が15日、復旧を支えた地域住民らへの感謝を込め、ヤマアジサイの展示を始めた。

 同県東広島市の末岡浩三さん(80)が早期退職を機に2001年、妻の幸子さん(76)と耕作放棄地の棚田(約80アール)で開園。山野草の栽培が趣味だった2人の長年の夢だった。フクジュソウなど約1000種を育てて無料開放し、多い時は年間約2000人が訪れたが、18年7月の豪雨で敷地の約半分が土砂や流木に埋まった。

 諦めずに運営を続け、埋まった鉢を掘り返しては植え直すうち、なじみの来園者が流木をチェーンソーで切るなど手伝うように。現在はほぼ復旧し、山野草も約1200種に増えた。「苦しい思いをしたが、新しい出会いもあり、絆が強くなった」と末岡さん。復旧に携わった人らを招き、7月末まで品種を替えながら展示するという。