「1日も早い通行止め解除を」 国道169号土砂崩れ 村の関係者と知事が意見交換/奈良

AI要約

2023年12月に起きた土砂崩れで通行止めが続く国道169号に関する川上村、上北山村、下北山村の関係者らと山下知事の意見交換が行われた。

現場では2人が死傷し、仮の橋が設けられて通行規制が行われているが、復旧工事は国が着手することとなっている。

関係者からは通行止め解除や工事の進捗状況に対する不安や要望が寄せられ、山下知事も技術の確立の必要性を訴えた。

「1日も早い通行止め解除を」 国道169号土砂崩れ 村の関係者と知事が意見交換/奈良

2023年12月の土砂崩れで今もなお通行止めが続く国道169号について、川上村、上北山村、下北山村の関係者らが山下知事と意見を交わしました。

 下北山村上池原の国道169号では、2023年12月土砂崩れが発生し、2人が土砂に巻き込まれて死傷しました。11日、現場を訪れた山下知事と下北山村の南村長は花を手向け静かに手を合わせました。

 そして現場を視察し、応急対策工事の経緯などの説明を受けました。土砂崩れの現場のダム湖側には、仮の橋が設けられていて、時間を定めたうえで許可された車両のみが通行できるようになっています。その後、下北山スポーツ公園では、通行止めの影響を受けている川上村、上北山村、下北山村の関係者に向けて、県の取り組みの説明と意見交換が行われました。

 これまでの調査で土砂崩れのあった現場は山の斜面が深いところから崩れる「深層崩壊」の恐れがあることがわかっていて、本格的な復旧工事は県に代わって国が着手することが決まっています。県は取り組みとして、土砂崩れで仮の橋に影響が出ないように雨量計や斜面の動きを感知する機器を導入するなどし、監視体制を強化する考えを示しました。一方で、3つの村の関係者からは1日も早い通行止めの解除や雨量規制の緩和を求める声が相次ぎました。

参加者は―

「とにかく国道169の一般開放を。何月に通れるとか希望があれば一生懸命出来るんですけど、今の状態では我々同業者の中ではトンネルが出来るまで道が通れないのでは、5年も6年ももたないという声も」

「閉塞感ですね。工事が一体どうなっているのか、県はどこまで頑張ってくれるんだろうというインフォメーションをいただきたい。」

意見交換会のあと山下知事は…。

山下知事

「表層崩壊のみならず深層崩壊の予兆をどう事前にキャッチして通行止めを迅速にするか。もうちょっと時間がかかるということについてはご理解いただきたいという思いがあります。1日も早く技術の確立をしていくと、それに尽きると思います。」