保護司殺人、容疑者の精神鑑定へ 大津地検、再逮捕から1週間

AI要約

飯塚紘平容疑者が担当保護司の新庄博志さんを殺害した容疑で再逮捕され、鑑定留置が調整されていることが分かった。

容疑者は刃物を使用し、新庄さんの上半身に10カ所以上の傷を負わせた可能性がある。

飯塚容疑者は過去にコンビニ強盗を犯し、保護観察付きの懲役判決を受けていた。

 大津市の住宅で担当保護司の新庄博志さん(60)を殺害したとして、殺人容疑で再逮捕された近所の無職飯塚紘平容疑者(35)=強盗罪で保護観察付き有罪確定=について、大津地検が裁判所に鑑定留置を請求する方向で調整していることが14日、捜査関係者への取材で分かった。事件は15日で再逮捕から1週間。

 捜査関係者によると、容疑者は新庄さん宅に刃物を持ち込み、上半身を10カ所以上刺したり切ったりしたとみられる。滋賀県警や大津保護観察所は事前にトラブルを確認しておらず、地検は刑事責任能力の有無や程度を調べるため、鑑定留置の請求を検討しているもようだ。

 県警や保護観察所などによると、容疑者は、コンビニ強盗をしたとして大津地裁から2019年6月に懲役3年、保護観察付き執行猶予5年の有罪判決を受けた。保護観察期間は今年7月までの予定で、新庄さんは当初から1人で更生支援を担当。容疑者は職を転々とし、新庄さんは「仕事が続かない」と悩んでいた。