万博「2億円トイレ」3回目で落札 面積縮小などで約1億5千万円に価格引き下げ

AI要約

2025年大阪・関西万博のトイレ建設工事が3回目の入札で決定し、約1億5300万円で落札された。

建築家によって手掛けられる一部施設の落札額が高額となり物議を醸していたが、今回のトイレは安く落札され、再利用も考慮されている。

万博協会は大阪市内の建設会社が落札し、会場内には約40カ所のトイレが設置予定である。

万博「2億円トイレ」3回目で落札 面積縮小などで約1億5千万円に価格引き下げ

2025年大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会(万博協会)は、入札の不成立で建設業者が決まっていなかったトイレ1カ所の工事について、3回目の入札で約1億5300万円(税抜き、撤去工事費含む)で落札されたと発表した。

万博のトイレを巡っては、若手建築家が手掛ける一部施設の落札額が高額として、交流サイト(SNS)で「2億円トイレ」と指摘された。一方で万博協会副会長の吉村洋文大阪府知事らが、公衆トイレの建設費用と比較し「変わらない」と反論するなど物議を醸していた。

万博協会によると、今回のトイレは、昨年7月と今年2月に工事の入札が不成立となり、延べ床面積を約300平方メートルから約246平方メートルに縮小するなどし、予定価格を当初より約2千万円引き下げて3回目の入札を実施。2社が予定価格と同額で応札し、くじ引きの結果、大阪市内の建設会社が落札した。

万博協会は、会場内に約40カ所のトイレを設置予定で、うち8カ所の設計を若手建築家に委託。今回のトイレは鉄骨などで組み立てられた複数の棟で構成され、万博閉幕後に公園などでの再利用を想定している。