「維新」が都知事選で大迷走 安芸高田市長・石丸氏に推薦打診もあっさり“お断り”されていた

AI要約
東京都知事選挙に名乗りを上げる候補者たちについての情報が続々と出ている。立憲民主党や日本維新の会からも複数の候補者が浮上しており、特に音喜多駿参院議員の都知事選出馬の可能性が取りざたされている。維新の推薦を受けるべく動き回るものの、党内外からの疑問や批判も根強い。都知事選における維新の会の出馬候補者争いが続いており、音喜多駿参院議員が名乗りを上げる可能性が浮上しているが、党内外からは彼の当選が難しいとの見方も根強い。また、他の候補者への推薦を模索する維新の姿勢が窺える。石丸伸二前市長を維新が推薦候補に据えようと試みたが、彼の無所属立候補の意思が固く、協議は物別れに終わった。維新は過去の成功例を参考に無所属候補の取り込みを図ろうとしたが、石丸氏の拒否に遭い、困難な状況に陥っている。
「維新」が都知事選で大迷走 安芸高田市長・石丸氏に推薦打診もあっさり“お断り”されていた

 7月に迫った東京都知事選挙に、続々と候補者が名乗りを上げている。広島県安芸高田市の石丸伸二前市長、立憲民主党の蓮舫参院議員らだが、日本維新の会のアノ人の出馬情報も。

「音喜多駿参院議員のことですよ。党の内部からも、“彼が出馬すべきだ”との声が出始めています」

 と言うのは野党担当記者。

「SNSでは“#おときた駿さんを都知事選に”がトレンド入りしました。もっとも、コメントは出馬に期待する声のほかに、本会議場で居眠りする彼の写真をアップして“楽しみだなあ。寝る間を惜しんで奔走してくれそうですね!”と揶揄(やゆ)するものも少なくない」

 本人もまんざらではなさそうで、一時は“騒動”に便乗する姿も見られた。

「5月28日の番記者によるぶら下がり取材では、開口一番“都知事選に立候補する音喜多です”と軽口をたたいた。ただし最近の維新は党勢が低迷し、いまだに独自候補を決めるめども立たない危機的状況。どこまで本気なのか」

 この日、維新の藤田文武幹事長は会見で「最後まで状況を見定め、出馬できる方がいるか見極める」と発言。候補擁立が難航していることを匂わせた。他方、党内からは「音喜多さんは、自分が出ても当選はかなり難しいと考えているはず」との声も伝わってくる。

 どうにも腰が定まらない維新。4月下旬には安芸高田市の石丸市長に“抱きつき”を試みていたという。

「東京維新の会の幹部が石丸さんとのアポを取り付けて、“ウチの推薦でいかないか?”と打診したんです。ところが石丸さんは“今回は完全無所属でいきたいので”とあっさり断った。それでも維新側はあきらめず、どうにか“広島の論破王”を取り込もうと“維新の推薦があれば60万ほどの基礎票が乗りますよ”と持ちかけた。が、石丸さんの意思は固く、協議は物別れに終わったのです」(党関係者)

 その後の維新は、まさに“悪女の深情け”だった。

「5月に入って石丸さんが正式に無所属での出馬表明をした後も、維新の推薦を受けてもらうべく打診し続けた。彼らの念頭には、2020年の前回の都知事選に、無所属で出馬した小野泰輔さん(現・維新の衆院議員)が、後から維新の推薦を受け入れた成功体験があったようです」