九州では「線状降水帯級の雨」が梅雨の朝方に発生傾向 ここ半世紀の豪雨増加の原因か 「集中豪雨」47年間で 7.47倍に増加

AI要約

梅雨の時期の集中豪雨は近年、増える傾向であり、九州地方での朝方に降る大雨が増加していることが原因とされている。

気象庁の調査では、梅雨の時期における集中豪雨の頻度が47年間で3.4倍に増加しており、九州地方での発生が特に顕著であることが示された。

この傾向を受け、気象庁は今後さらなる分析を行い、九州地方での梅雨の朝方の集中豪雨に焦点を当てる予定である。

九州では「線状降水帯級の雨」が梅雨の朝方に発生傾向 ここ半世紀の豪雨増加の原因か 「集中豪雨」47年間で 7.47倍に増加

梅雨の時期の集中豪雨は近年、増える傾向だとされていますが、原因は、九州地方で梅雨の時期に朝方に降る大雨が増えたためだとする研究結果が示されました。

気象庁の気象研究所は、観測システム「アメダス」のデータから3時間の降水量が130ミリ以上の「集中豪雨」について、1976年から2022年までの全国の事例を調べました。

分析の結果、梅雨の時期に集中豪雨となる傾向は47年間で3.4倍に高まっていました。

さらに、梅雨の時期の九州本土と奄美(あまみ)諸島では、3時間の降水量が150ミリを超える線状降水帯クラスの激しい雨だと、半分近くが午前4時から9時にかけての朝方に起こっていたこともわかりました。

九州は全国と比べて「梅雨の朝方の集中豪雨」が起こりやすく、47年間で7.47倍にも増えていたということです。

この結果から、気象庁は、梅雨の時期に大雨が増えた大部分が、「九州地方で朝方に降る大雨が増えたこと」だと結論付けました。

九州で極端に増えた原因については、今後さらに分析をするということです。