馬場代表は「チャレンジすべき」と意欲、大阪市長は「白紙」と否定的 維新の看板「大阪都構想」3回目挑戦は?

AI要約

日本維新の会の馬場伸幸代表が大阪都構想に意欲を示し、3度目の挑戦を主張。

地域政党「大阪維新の会」の横山英幸幹事長は組織的な協議はしていないと述べた。

吉村洋文代表は大阪都構想を重要視しつつ、政治の未来について含みを持たせた。

馬場代表は「チャレンジすべき」と意欲、大阪市長は「白紙」と否定的 維新の看板「大阪都構想」3回目挑戦は?

日本維新の会の馬場伸幸代表が9日配信のインターネット番組で、大阪市を廃止して特別区に再編する「大阪都構想」の3度目の挑戦に意欲を示したことを受け、地域政党「大阪維新の会」の横山英幸幹事長(大阪市長)は10日、「組織的に方向性を協議している状況ではない」と述べた。記者団の取材に答えた。

馬場氏は「個人的には、大阪都構想はやらなければならない」とした上で、「地方を自立させる議論を惹起(じゃっき)するために必要だ」と強調。平成27年、令和2年の住民投票の有権者は大阪市民だけだったが、馬場氏は「大阪府民にも聞くべきだ」とし、「仕切り直してチャレンジすることは意味がある」と主張した。

これに対して横山氏は10日、3度目の住民投票について「手法や実施の有無について、現在では白紙」と否定的な考えを示した。

横山氏は、市が行政改革の一環として検討中の24行政区を複数区ごとにまとめて運営する「ブロック化」について言及。大阪都構想とは「別物」とし、「より効率的に意思決定ができる統治機構のあり方を検討する」と述べるにとどめた。

一方、大阪維新の会の吉村洋文代表(大阪府知事)は10日、記者団に対し「大阪都構想については維新議員が強い思いを持っている」と発言。2025年大阪・関西万博の成功に向けて注力すべきとしつつも、「政治なので何が起こるかはわからない」と含みを持たせた。