中学校で個人情報の書類紛失、「処分した可能性」と市教委に報告…半年後に生徒が発見

AI要約

さいたま市見沼区の市立中学校で、生徒の個人情報が含まれる書類が紛失し、学校外で一部が見つかったことが判明した。

学校は紛失が盗難によるものとみて、警察に被害届を提出し、事件が捜査中であることが確認された。

学校は昨年に紛失に気付き、市教委に報告していたが、情報の悪用は確認されていない。

 さいたま市見沼区の市立中学校で、生徒の住所や保護者名、連絡先などを記載した約40人の書類が紛失し、1月に学校敷地外で一部が見つかっていたことが7日、わかった。学校は昨年6月に紛失に気づき、「処分した可能性が高い」と判断し、市教育委員会に報告。市教委は紛失を公表していなかった。

 学校は何者かが盗み出したとみて、埼玉県警大宮東署に被害届を提出した。同署が窃盗事件として調べている。

 市教委などによると、紛失した書類は「生徒家庭票」で、職員室で保管されていた。学校は昨年6月に紛失に気づき、7月に市教委に報告した。

 登校途中の生徒が今年1月、学校外で9人分の家庭票を見つけた。その後の捜索で学校内外で残りも見つかったという。現時点で情報の悪用は確認されていない。市教委は「事態を重く受け止め再発防止に努める」(竹居秀子教育長)とコメントした。