「政治とカネ」の問題で麻生太郎・自民党副総裁「政治不信招く事態となり遺憾」…福岡県連大会で

AI要約

自民党福岡県連の年次大会が開催され、麻生副総裁が党内の問題について謝罪。700人以上が出席し、逆風を感じつつも党の再生に力を注ぐ必要性を訴えた。

福岡9区の次期衆院選候補者不在について党本部の対応を求める声が上がっている。参院選では松山政司氏が公認候補予定者になることが決まった。

 自民党福岡県連の年次大会が8日、福岡市内のホテルで開かれ、県選出の国会議員や党員ら約700人が出席した。登壇した麻生副総裁は、自民党派閥の「政治とカネ」の問題について「国民の政治不信を招く事態となり、党執行部の一員として申し訳なく遺憾の意を表する」と陳謝した。

 衆参の国会議員9人のほか、来賓として服部知事も出席した。麻生副総裁は「自民党には逆風が吹いている」との認識を示し、「国民の信頼なくして政策を前に進めることはできない。地道に一人一人が党の再生に力を注いでいかなければならない」と述べた。

 大会終了後、報道陣の取材に応じた原口剣生・県連会長は、候補者が不在のままとなっている次期衆院選・福岡9区(北九州市八幡西区など)について、「党本部からは何の返答もない。近いうちに党本部で茂木幹事長に(意見を)お聞きしたい」と話した。

 また、大会に先立って開かれた総務会では、来夏の参院選福岡選挙区(改選定数3)で、現職の松山政司氏(65)を公認候補予定者として党本部に申請することが決まった。松山氏は現在4期目で、党の参院幹事長を務めている。