神戸の「ラーメン組長」射殺疑いで「絆会」幹部ら5人逮捕 組織的犯行か 兵庫県警

AI要約

神戸市長田区のラーメン店で組織犯罪による射殺事件が発生し、組織犯罪処罰法違反の疑いで複数の関係者が逮捕された。

主犯格とされる金成行被告は過去に複数の殺人事件で起訴されており、今回の事件で実行犯として逮捕された。

捜査により金容疑者が余嶋組長の射殺に使われた銃を所有していたことがわかり、事件の真相が明らかになりつつある。

神戸の「ラーメン組長」射殺疑いで「絆会」幹部ら5人逮捕 組織的犯行か 兵庫県警

神戸市長田区のラーメン店で昨年4月、店主だった特定抗争指定暴力団山口組「弘道会」傘下組織の余嶋(よじま)学組長=当時(57)=が射殺された事件で、兵庫県警は7日、組織犯罪処罰法違反(組織的な殺人)の疑いで、指定暴力団「絆会」幹部、金成行(しげゆき)被告(55)=別の殺人罪などで起訴=や絆会の組員ら計5人を逮捕した。県警は金容疑者が実行役で、ほかの組員らが逃走などに関わった絆会の組織的な犯行とみている。

5人の逮捕容疑は共謀し昨年4月22日午前、長田区東尻池町のラーメン店で組織の活動としての任務や分担に従い、余嶋組長を射殺したとしている。県警はいずれも認否を明らかにしていない。

金容疑者は長野県で令和2年に暴力団幹部を銃撃した殺人未遂罪や、4年に水戸市で山口組系組幹部を射殺した殺人罪などで起訴されている。兵庫県警は、7日に身柄を茨城県から捜査本部のある長田署に移送し、逮捕した。

捜査関係者によると、金容疑者が長野の事件での逮捕前に潜伏していた仙台市内の住宅から拳銃を押収。鑑定の結果、発射された銃弾が銃身を抜ける際に残る線条痕が、余嶋組長の射殺に使われた銃弾と一致したほか、ラーメン店周辺の防犯カメラに写った不審人物の映像を解析するなどした結果、県警は金容疑者が実行犯と判断した。