「ブタ」などと書き込まれた渋谷区議、前副区長に損害賠償求め提訴…前副区長側は争う姿勢

AI要約

東京都渋谷区の澤田伸・前副区長(64)が在任中、桑水流弓紀子区議に対して侮辱的な書き込みを行ったことが問題となり、桑水流区議が損害賠償を求める訴訟を起こした。

澤田氏は職員間の閉鎖的なウェブチャットでの投稿だったが、意図的な名誉毀損ではなく、辞職する結果となった。

この件は区議の人格を否定する行為として問題視され、澤田氏は訴えに対して請求棄却を求める姿勢を見せている。

 東京都渋谷区の澤田伸・前副区長(64)が在任中、庁内の業務連絡用ウェブチャットで桑水流(くわずる)弓紀子区議(36)について「ブタ」などと書き込んだ問題で、桑水流区議が名誉感情を侵害されたとして、澤田氏に1100万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。同地裁(本村洋平裁判長)で6日に第1回口頭弁論が行われ、澤田氏は請求棄却を求め、争う姿勢を示した。

 訴状によると、澤田氏は副区長在任中の昨年6~7月、桑水流区議について、豚の絵文字付きで「桑ブタ」と書き込み、「早めに封じておかないとね」などと投稿。桑水流区議は「区民の信託を得た区議の人格を否定することは、権力的地位にある副区長として甚だ不適切だ」としている。

 澤田氏は答弁書で「チャットは区職員の一部のみが利用する閉鎖的な情報交換の場で、職員でない原告に書き込みが伝わるとは思っていなかった。名誉感情を侵害する意図はなかった」と訴えている。

 澤田氏は2015年10月から副区長を務めていたが、今回の問題を受けて昨年8月に辞職している。