芸能界ハラスメント撲滅を 演出家ら、過重労働の解消要望

AI要約

声優や舞台演出家らが国会内で労働環境改善を求める集会を開いた。セクハラやパワハラ、過重労働、賃金未払いが課題として指摘され、要望書では長時間労働の見直しやハラスメント撲滅、報酬支払いの適正化、社会保障制度の充実が求められた。

参加者によると、休日もない長時間労働や出産・育児と仕事の両立が困難であり、政府の介入が必要と強調された。クリエーターや元労働者が業界の課題を語り、改善に向けた行動を促した。

要望書には、企業の努力だけでは不十分で政府の積極的な関与が必要とされ、労働環境の向上や労働者の権利保護が強調された。

 芸能・芸術分野での労働環境改善を求め、声優や舞台演出家らが6日、国会内で集会を開いた。参加者は「セクハラやパワハラ、過重労働、賃金未払いがまん延している」と訴えた。主催した日本芸能従事者協会は、長時間労働の見直しやハラスメント撲滅のための調査などを関係省庁に要望した。

 クリエーターや国会議員らが参加。元映画助監督の近藤香南子さんは「長時間労働で休日もない。出産・育児と仕事の両立が極端に難しい」と業界の課題を指摘した。映画会社元社員の女性は「企業に努力を求めるだけでは改善しない。政府の介入が不可欠だ」と訴えた。要望書では、報酬支払いの適正化や、社会保障制度の充実なども求めた。