【独自】住宅街で道が突然“陥没”　未明にガス漏れも…マンション建設が関係か?住民「影響があるのではと怖い」埼玉・草加市

埼玉・草加市で、飲食店や住宅が立ち並ぶ街の道が突如陥没、さらに一時、ガスも漏れ出しました。

「住民みんな避難。通路は通れません　助けて」

6月4日、SNSには避難を呼びかける投稿とともに、道の一部が陥没し、立ち入り規制されている写真が。

「めざまし8」は、不安の声が上がる現場を取材しました。

陥没の現場は、東武鉄道・草加駅から約300m離れた通りの奥。住宅と、建設現場の間の道が大きくえぐれていました。

取材スタッフ:

こちらの一本入った細い道、完全に地面が崩壊してしまって、大きく穴のようになっていますね。地面に埋まっていたであろうブロックが露出してしまっています。

大きくひびが入るようにして崩れているだけでなく、建設現場の仕切りを越えて、道が半分近く陥没。人一人がようやく通れる程度の幅しか残っていません。

近隣住民:

崩落したところで、道が少し斜めになっているので、こっちの方にも少し影響はしていると思うので。それも怖いです。

いったいなぜ、このような陥没が起きてしまったのか?

陥没した道のすぐ隣は、15階建てのマンション建築現場。工事のため、土を掘削していたところ、6月3日から4日未明にかけて隣接する住宅前の道が陥没したというのです。

考えられる原因について、地盤システム研究所の近久博志所長は…。

地盤システム研究所　近久博志所長:

掘削に伴う盤下げ工事によって、地下水低下やら地下水の流出があった場合ですね、周辺の地盤沈下という現象が起こる可能性が、非常に高いと考えられます。

問題は、道の陥没だけではありません。取材中に現れたのは、ガス会社の作業員らしき人物。ホースのような物を持って作業を行っています。

近隣住民:

ガス漏れが起こったっていうんだから、ちょっと怖いですよ。ガス漏れっていうことは、もしなんかあったら、この一帯吹っ飛んじゃいますからね。

近隣住民:

臭いも…なんかガスっぽい臭いがしたんですよ。

道の陥没による影響なのか、ガス漏れが発生し、消防車も出動する騒ぎになっていたのです。ガス漏れに気づいた直後に近隣住民が撮影したという写真には、未明にもかかわらず駆けつけた消防車と、消防士の姿が。

陥没した場所からほど近くに住む男性が、当時の様子を語ってくれました。

現場の近くに住む男性:

（4日午前2時ごろ）家にいたら、妻が喉が痛いと、鼻が痛いと…。目の前の家の前（の地面）が落ちちゃっている。で、ガスが漏れて臭いと。

普段は陥没した道のそばにある部屋で寝ているという男性の家族。その日は朝まで、陥没現場から一番離れた2階の部屋で過ごしたといいます。

現場の近くに住む男性:

どういった経緯で誰に責任あるのか確認したら、「私どものミスです」と。何か土をね、崩れないようにする措置、そもそも間違っていたようです。

工事現場で今やっている…その事故を起こした会社が、そのまま引き続きやるのが、一番不満、不安。

マンション建築の施工を担当する会社に対して不満を漏らす男性。疑念を抱く近隣住民は他にも…。

近隣住民:

説明がないんですよ。建設会社から。これだけの事故を起こしたのに、いまだに。説明がない、何もない。

住民の不安と不満が募る中、「めざまし8」が施工会社に、道が陥没した原因について取材すると、以下の答えが返ってきました。

マンション工事施工業者:

マンション工事で土を掘っていたこと（掘削）が原因だと思われます。

近いうちに、土壌を補強して穴埋めする予定です。近隣の方には、ご迷惑をおかけし、大変申し訳ございません。

マンションの工事が原因の一つであると認め、陥没した道の対処を最優先に進めるとしています。

（めざまし8　6月6日放送）