未解決の別府市ひき逃げ、大分県警本部長「このまま2年を迎えたくない」…身柄確保へ決意語る

AI要約

大分県別府市で男子大学生2人が死傷したひき逃げ事件から2年が経ち、県警が容疑者の身柄確保と事件の真相解明に総力を挙げて取り組む決意を示す。

種田本部長と後藤和樹交通部長は未検挙に遺憾の意を表明し、全国民に情報提供を呼びかけると述べた。

事件は2022年に発生し、元会社員の八田與一容疑者がひき逃げ容疑で指名手配中。情報提供は別府署へ。

 大分県別府市で男子大学生2人が死傷したひき逃げ事件から29日で2年となるのを前に、県警の種田英明本部長は5日の定例記者会見で「総力を挙げて(容疑者の)身柄確保と事件の真相解明に取り組んでいく」と決意を語った。

 種田本部長は「県警としても、このまま2年を迎えたくないという思いがある」とも述べた。

 また、後藤和樹交通部長も「いまだ検挙に至っていないことは誠に遺憾だ。被害者と遺族の気持ちは察するにあまりある」と語り、県警の最重要課題の一つとして「引き続き全国民に情報提供を呼びかける」とした。

 事件は2022年6月29日夜、同市野口原の県道交差点で発生。軽乗用車が信号待ちをしていたバイク2台に追突し、原付きバイクの男子大学生が死亡するなどした。県警は道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で元会社員の八田與一容疑者(27)を公開指名手配。警察庁も昨年9月、重要指名手配容疑者に指定した。

 県警によると、5月末時点で5444件の情報が寄せられた。このうち目撃情報は関東が1962件、九州は668件などとなっている。

 情報提供は別府署(0977・21・2131)へ。