福島第一原発の処理水、6回目の放出完了

AI要約

東京電力福島第一原発が処理水の海洋放出を6回目として完了したことを発表しました。放出は計画通り進み、トリチウム濃度も基準以下でトラブルはなかったと報告されています。

東電は今年度、約5万4600トンの処理水を7回に分けて放出する予定であり、今回の放出は2回目でした。次回の放出は6~7月に予定されています。

放出された水は敷地内のタンクで保管されていたものを海水で希釈しながら行われ、周辺海域のトリチウム濃度は基準値以下であると報告されています。

福島第一原発の処理水、6回目の放出完了

 東京電力福島第一原発の処理水の海洋放出で東電は4日、6回目となる放出を完了したと発表した。5月17日から、敷地内のタンクで保管していた水約7900トンを海水で希釈しながら放出した。放出期間中はトラブルはなく、計画通りに進んだという。

 東電によると、4日午前から、放出設備の配管に残っていた水を押し出す作業を始め、正午に終えたという。東電が周辺海域の海水に含まれるトリチウム濃度を調べているが、国の基準を下回っていて、異常はみられていないという。

 東電は、今年度は7回に分けて約5万4600トンの処理水の放出を予定している。今回の放出は今年度では2回目だった。次回は、6~7月に実施する予定だという。(玉木祥子)