センター街や宮下公園周辺、渋谷区が「路上禁酒」条例案を提出…罰則は盛り込まず10月施行へ

AI要約

東京都渋谷区は、渋谷駅周辺での飲酒を通年で禁止する条例改正案を提出した。罰則は盛り込まれず、10月から施行される見通し。

外国人観光客らも含め、路上での飲酒が増加しており、問題が発生していることから今回の決定に至った。

禁止エリアや時間帯の拡大も検討されており、問題解決に向けた取り組みが進められている。

 東京都渋谷区は3日、渋谷駅周辺の道路や公園での飲酒について、通年で禁止する条例の改正案を区議会に提出した。改正案には違反者への罰則は盛り込まず、17日に可決されれば、10月から施行される見通しだ。

 同区は、2018年秋のハロウィーンで酒に酔った人によるトラブルが相次いだことを受け、期間とエリアを絞った条例を19年6月に制定。しかし、コロナ禍で店で飲むことができない人たちが路上で飲酒するようになり、最近では外国人観光客らも多く見られる。

 区は、渋谷駅周辺でゴミの放置や騒音、通行妨害などの問題が増加していることから、路上飲酒を通年で禁止することを決めた。また、禁止エリアとして、センター街がある渋谷駅北側に加え、区役所や宮下公園の周辺、ナイトクラブ街の円山町などの地域を追加し、時間帯を午後6時~翌午前5時にすることも検討している。