令和にブーム再燃!「YouTubeからハマった」80年代アイドルのレコード探す22歳 「平均70点とれたらプレーヤー買う」高2の娘と来店した父親【タワレコのレコード専門店を定点観測】

AI要約

1970年代から1980年代後半にかけてのレコードブーム以降、アナログレコードが再び人気を集めている背景を、大阪・梅田にあるレコード専門店を通じて探る。

関西初のタワーレコードのレコード専門店「TOWER VINYL梅田店」では、約3万枚の在庫を誇り、中古と新品の割合は約5000枚と2万5000枚。最新曲だけでなく、昔のアーティストの再発アルバムも人気。

若い世代も80年代アイドルに夢中で、レコードの持つ懐かしさや没頭感を楽しんでいる。スマホでは味わえない時間を音楽と共に楽しむことが魅力となっている。

令和にブーム再燃!「YouTubeからハマった」80年代アイドルのレコード探す22歳 「平均70点とれたらプレーヤー買う」高2の娘と来店した父親【タワレコのレコード専門店を定点観測】

 大阪・梅田に今年3月、レコード専門店がオープンしました。長らく低迷していたアナログレコードですが、2023年には62億円の生産金額を記録。なぜいまレコードが人気なのか?その背景を探るため、多くの人でにぎわうレコ―ド専門店の1日を定点観測しました。

 1970年代から1980年代後半にかけて“アイドル黄金期”と言われたこの時代。当時は“レコードブーム”の真っ只中、多くの人が音楽を楽しむため、夢中になりました。そんなレコードがいま時代を超え“令和のヒット商品”に。

 今年3月には関西初となるタワーレコードのレコード専門店「TOWER VINYL(バイナル)梅田店」がオープンしました。

 お店があるのは阪急・大阪梅田駅すぐそばの「NU茶屋町」内。午前10時。1時間後に迫ったオープンに向けて準備を開始します。

 (TOWER VINYL梅田店 米山大紀店長)「(Q店内のレコードの数は?)約3万枚のレコードを在庫しています。新品が2万5000枚で、中古が5000枚を取り扱っています」

 中古のイメージが強いレコードですが、このお店の大半は新品。毎週30タイトルほどの新商品が入荷します。テイラー・スウィフトやブルーノ・マーズといった最新の曲だけではありません。

 (TOWER VINYL梅田店 米山大紀店長)「昔のアーティストもアルバムを出しなおしていて。YMOだったり杏里とか、この辺は昔のものが出しなおされたものです」

 昔のレコードが“新商品”として出しなおされるケースも増えているんだそう。

 午前11時、お店がオープンしました。すると早速、若い男性がやってきました。真剣に何かのレコードを探しているようです。

 「(Qレコードはよく聴く?)そうですね。最近ハマったんですけど。いろんな店を見に行っています。80年アイドルとかが好きで、興味を持って。もともとは全然知らなくてYouTubeとかからハマった。(Q今は何歳?)22歳です」

 いま夢中になっているという80年代アイドル。その時代を知らなくても当時の懐かしさなどを感じられるのがいいんだそうです。

 「一番好きなのは明菜ちゃん、中森明菜さんですかね。『スローモーション』とかが好きです」

 スマホで簡単に音楽が聴ける時代にあえてレコードを求める理由は?

 「レコードってスマホに比べて若干面倒くささがあると思うんですけど、逆にその時間はその音楽に没頭できるみたいな時間があるのがいいかなと思います」